世界中の国々を対象に、LGBT+コミュニティの権利と旅行の安全性を評価した「Gay Travel Index 2024」が発表されました。このランキングは、各国の法的状況や社会的な受け入れ度をさまざまな指標に基づいて評価し、総合スコアで順位付けしています。トップ30の国々と、日本の位置づけについて見ていきましょう。
評価の指標
Gay Travel Indexでは以下のような指標を使用して、各国のLGBT+環境を加点・減点しています。
加点項目:
- 差別禁止法
- 同性婚や民事パートナーシップの合法化
- 養子縁組の許可
- トランスジェンダーの権利
- 第三の性の法的認識
- 合意年齢の平等化
- 性的指向を変える治療の禁止
- LGBTマーケティングや観光推進
減点項目:
- 宗教の影響
- HIVに関する旅行制限
- 反同性愛法の存在
- 同性愛の違法化
- プライドイベントの禁止
- 検閲
- 地元住民の敵対性
- LGBT+コミュニティへの起訴、殺人、死刑の記録
このスコアは各項目ごとに加点または減点され、最終的に総合スコアが算出されます。
トップ30の国々
2024年版のランキングでは、以下の国々が最もゲイフレンドリーとされています。これらの国々は法的な保護が充実しているだけでなく、LGBT+コミュニティが安全に暮らせる社会的環境も整っています。
- カナダ
- マルタ
- ニュージーランド
- ポルトガル
- スペイン
- オーストラリア
- スイス
- デンマーク
- ドイツ
- アイスランド
- ノルウェー
- ウルグアイ
- オーストリア
- チリ
- コロンビア
- フィンランド
- アイルランド
- ルクセンブルク
- スウェーデン
- 台湾
- アンドラ
- アルゼンチン
- ベルギー
- フランス
- グリーンランド
- オランダ
- レユニオン
- イギリス
- コスタリカ
- フレンチポリネシア
41. アメリカ
54. タイ
70. 日本
117. 韓国
これらの国々では、同性婚の合法化や差別禁止法の整備が進んでおり、旅行者にとっても非常に安心して訪れることができます。
日本のランキングは?
2024年のGay Travel Indexで日本のスコアは中堅に位置しています。日本は同性婚が未だ認められていないものの、LGBT+観光マーケティングに一定の努力をしている点が評価されています。一方で、トランスジェンダーの権利や養子縁組に関する課題が残り、さらにHIVに関する旅行制限が一部存在することがスコアに影響しています。
日本のランキングは、総合評価で約50–60位前後に位置しており、アジア地域では比較的高い水準にあります。以外だったのがタイが54位となっていたことでしょうか。集計方法の問題もありイメージとは異なるようです。
皆さんはこのランキングをどう感じられましたか?是非コメントをください。