テスラ社やスペースX社のCEOであり、X(旧ツイッター)のオーナーでもあるイーロン・マスク氏のトランスジェンダーの娘、ビビアン・ジェナ・ウィルソン氏(20歳)が、父親の発言に対し「すべて作り話」と強く反論しました。
マスク氏は2024年7月23日、心理学者ジョーダン・ピーターソン氏との対談で、ビビアン氏について「生まれつきゲイで、やや自閉症的だった」と述べ、幼少期には「私のためにジャケットなどの服を選び、『素敵!』と言ってくれた」と語りました。
これに対し、ビビアン氏は7月25日にSNS「スレッズ」で、「すべてフェイク」と投稿し、「私は父のジャケットを選んだこともなければ、『素敵!』なんて言ったこともない。4歳の時にそんな言葉を使うはずがない」と反論しました。
さらに、ビビアン氏は「父は私がどんな子どもだったか知らない。彼は単純にそこにいなかったから」と述べ、マスク氏が自身の性別変更に関する書類にサインした際、「騙された」と主張したことについても、「彼がいたわずかな時間、私は自分の女性性や性的マイノリティー性をめぐって執拗な嫌がらせを受けた」と明かしました。
マスク氏は以前からトランスジェンダーに関する発言で物議を醸しており、2022年にはビビアン氏がカリフォルニア州の裁判所に氏名と性別の変更を申請し、父親との関係を断つ意思を表明していました。
今回の一連の発言と反論は、親子関係の断絶とトランスジェンダーに対する社会的な理解の課題を浮き彫りにしています。