2024年11月20日、トランスジェンダー追悼の日に合わせ、芥川賞作家の李琴峰さんをはじめとする51名の小説家と、映画監督の東海林毅氏ら97名の映画監督が、LGBTQ+への差別に反対する声明を発表しました。
小説家の声明は、李琴峰さん、山内マリコさん、柚木麻子さんの3名が文責を担い、石田衣良さんや桐野夏生さんなどが賛同者として名を連ねています。
声明では、近年増加するトランスジェンダーを含むLGBTQ+への差別的言説に深い憂慮を示し、「差別に加担しない文学環境を望みます」として、当事者への連帯と支持を表明しました。
同日、東海林毅監督をはじめとする映画監督97名も、同様の趣旨で声明を発表しました。
彼らは、トランスジェンダーを含むLGBTQ+の人々への差別的言説が社会に溢れている現状に強い懸念を抱き、「映画作品がLGBTQ+の人たちを社会から排除することに加担してはならない」と訴えています。
これらの声明は、文芸・出版業界や映画業界におけるLGBTQ+への理解と協力を求めるものであり、日本において小説家や映画監督がこのような形でLGBTQ+差別に反対する声明を発表するのは初めてのこととされています。