2024年11月26日、ジャニーズ事務所の元所属タレントであり、ジャニーズ性加害問題当事者の会の元代表である平本淳也氏が、事務所のスキャンダル隠蔽に関する詳細を明かしました。特に、故メリー喜多川氏のメディア支配と危機管理の手腕が取り上げられています。
メリー喜多川の支配力
平本氏によれば、メリー氏は非常に厳格な性格で、事務所の実質的な運営を担っていました。彼女はスキャンダルや批判に対して強硬な姿勢を取り、1988年のAV監督村西とおる氏との衝突事件を契機にメディア支配の手腕を確立しました。この事件では、村西氏がテレビ番組内でジャニーズを揶揄したことに対し、メリー氏が強く抗議。結果として番組担当者が左遷され、村西氏自身も業界内で影響力を失いました。
広報担当者の役割
メリー氏の命令を実行していたのが広報担当の白波瀬傑氏です。彼はメリー氏の「右腕」としてメディア対応を行い、その強硬な交渉スタイルでジャニーズのブランドイメージを守り続けました。後に彼は取締役副社長に昇進しますが、一度退職した後、藤島ジュリー景子氏が社長に就任した際に事務所に復帰しています。
藤島ジュリー景子の立場
藤島ジュリー景子氏について平本氏は、「彼女はメリー氏の指導の下で育ち、意思決定能力に乏しい」と指摘しました。一方で、性加害の事実を認め、被害者に謝罪する姿勢については一定の評価をしています。ただ、ジュリー氏のリーダーシップ不足が事務所の長期的な課題とされています。
ジャニーズ事務所の文化と問題点
平本氏は、ジャニーズ事務所の内部文化についても言及しました。メリー氏の支配力が事務所の成功を支えた一方で、彼女の独裁的な運営スタイルがスキャンダルの隠蔽や情報操作に直結していたと指摘しています。また、性加害問題について、これまでの隠蔽体質が事務所の信頼を大きく損なったとも述べています。
現代社会への影響
この記事は、ジャニーズ事務所が長年にわたりスキャンダルを隠蔽し、メディアを支配してきた背景を浮き彫りにしています。また、メリー氏の強硬なスタイルが功罪を伴うものであったことを示しています。現在、事務所は新しい体制で再出発を図っていますが、長期的な信頼回復には時間がかかると見られています。
このように、メリー喜多川氏の支配力とその影響について詳しく掘り下げた内容は、芸能業界の構造的な課題を考える上で重要な視点を提供しています。